ヘンダーソンの苦悩、、リヴァプール苦戦の理由
先週末、リヴァプールvsチェルシーというビックマッチが開催された
試合は予想通りインテンシティの高い好ゲームとなった。
試合は前半アザールのゴールで先制したチェルシーだったが終了間際に途中出場のスターリッジにスーパーミドルを打ち込まれそのまま終了
。
今期ここまでリーグ全勝中だったリヴァプールだがチェルシー相手に劣勢を強いられるシーンが多くみられた。
○リヴァプールの狙いと誤算
この日のリヴァプールの狙いの1つはジョルジーニョを潰すことであった。その役を任されたのは主にヘンダーソンである。狙い通りジョルジーニョのタッチ数は大幅に減り、チェルシーは思うようにボールをつなげずに前に蹴り出すシーンが増えた。ここまではリヴァプールの思い通りだったが、、
○想像以上だったアザールとカンテ
普通であったら前に蹴り出させたボールを回収して次の攻撃に移りたいが、そうはさせてくれないのがアザールとカンテであった。カンテの抜群のセカンド奪取能力とアザールのキープ力にリヴァプールは苦しめられる。改めてこの2選手の個の能力の高さには驚嘆した。
失点シーンは前半中頃に訪れた。
チェルシーは右サイドでボールを奪うとセンターサークル付近のコバチッチにボールをつける。ボールを受けたコバチッチは斜め後ろにいたジョルジーニョに預ける。当然ここにはヘンダーソンがチェックにくる。しかし、その瞬間コバチッチはヘンダーソンが空けたスペースに入り込みジョルジーニョはそこへボールをダイレクトで返す。フリーでボールを受けたコバチッチはそのまま左にいるアザールにスルーパスを出し、アザールがゴールに流し込んだ。あっという間であった。。
この場面でジョルジーニョを潰すリヴァプールの狙いの裏を取られていた、、当事者のヘンダーソンはむずがゆい思いだったはずだ。理由はあるにせよ自分が空けたスペースを利用されたのだから。それもあってかこの日はプレーがパッとせず後半途中で替えられている。。
リヴァプールの強みの1つである前からのプレスの厳しさや切り替えの早さはさすがだがそこを外されたときの脆さはかなりある。チェルシーのように簡単に前に蹴り出したボールを回収できてしまうようなチームであると主導権を握られてしまうのではないか、
また、SBにも課題があった。攻撃的で高い位置をとる姿勢はリヴァプールの攻撃を活性化させているがその分戻りきれずピンチを作られるシーンも多くある。失点シーンもアーノルドがサイドのスペースを埋めきれず中途半端なポジショニングであった。サイドの攻守のバランスは今後課題になっていくと思う。
とはいえ、最後の最後に追いつき得点の少ない試合でもここまで楽しませてくれるリヴァプールはさすがの一言。
次節はシティと厳しいカードは続くが、お得意のシティ相手に快勝を期待したい!