答えを教えない
『最後まで言わない』
これは僕が高校の顧問に大学1年の頃から言われていることだ。
僕は大学1年の頃から出身高校である希望ヶ丘でアシスタントコーチをしている。
もちろん指導してみたいと思っていたのもあったが、何より高校時代お世話になった顧問の先生の元でもう少しサッカー選手、指導者、人としてより成長するため学ばせてほしいと思ったからである。
そして、現在大学3年の僕はもう少しで丸3年この高校でコーチをしていることになる。
本当にあっという間。
何ができたんだろう。
これはまた今度書くことにしよう。
今日は違う議題がある。
その中で何度も言われてきたのがタイトルの言葉である。
『答えを教えない』
ついつい指導をしていると気になったところを全部指摘して、
『こうすればもっと良くなるよ』
『相手がこう来たときはこういう風に守るんだよ』
とすぐに正解を伝えたくなる。
しかし、顧問の先生は違う。
まず、選手にどうすればよかったかを問う。
選手の口から正解を引き出そうとする。
もし、誰も分からなくても正解は言わない。
正解に近づくようにヒントを与える。
そのバランスがほんとに絶妙。
選手として顧問の先生に関わっているときには全く思わなかったけど、自分が指導をする側にまわって初めてすごさに気づいた。
僕はついつい答えを言ってしまう。
その都度
『そこまで言わなくていい』
と言われる。
気をつけてるつもりでも難しい。
選手に考えさせるのだ。
選手が自ら考え状況を改善していく。
似たような状況はあっても同じ状況はない。
その中で判断するのはプレーする選手自身。
選手一人一人が自立できなければならない。
ここをもっと理解しなければ
高校時代にもっと気付けていれば、、笑
しかし、ある本にはこんなことが書いてあった。
『指導者は選手に答えを教えるべき』
だと。
選手は指導者に言われたことしかできない。
だから言われてないことを
『何でできないんだ』
と言われても
教えられてないことはできない。
これはどうなんだろうか。
たしかに、選手にヒントを与えてそれでもできないと
『なんで、、』
となることはある。
しかし、ここで指導者が選手に全てを伝えることが正しいのだろうか。
ある人は言ってた。
『選手に考えさせない』
と。
チームでのプレーモデルとそれに基づいた戦い方を全て伝えれば選手は状況に応じて決まったプレーをするのだから広い意味で考える必要がない。
たしかにと思う部分もある。
その意見を批判するつもりもないし、むしろそのようにチームとしての戦い方を決めて選手に落とし込めることができるのは本当にとてつもない努力をされたのだと思った。
ただ、
顧問は言っていた。
『本当に勝ち負けだけを考えるなら違う形で指導や戦い方もある。高校サッカーはそれだけじゃない。』
これは議論を呼びそうだなと思った。
そもそも、純粋なサッカーをする高校やクラブチームと僕が通っていた高校とではサッカーに対する考え方も異なるのだろう。
そこには教育が大きく絡んでくる。
高校サッカーで同じく指導している人とかの話題で話し合うのが今後の目標かな!
今回はこのくらいにしよう。
次回は
『教育とサッカー』
について書くかな!
では!